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健康百科 -佐久総合病院名誉院長●松島松翠-

2011年度 / 2010年度
 
  2012年3月 痔には早めの手当てを

 「痔(じ)かもしれない」と悩んでいる一方で、我慢して放っておかれる方も多いのではないでしょうか。ひと言で痔といっても、「いぼ痔」「切れ痔」「痔ろう」の3種類があり、手当ての仕方が異なるので、早く診断を受けて正しい手当てをすることが大事です。
◎「いぼ痔」では、排便時にポタポタと出血する、肛門からいぼのようなものが飛び出す、というような症状があります。便秘がちの人、長時間座って仕事をする人、妊娠、出産の経験のある人に多く見られます。
 薬には座薬と軟こうがあり、肛門から挿入しますが、いずれも出血や腫れ、痛みを抑える作用があります。いぼ痔が脱出するようになった場合などには、手術が行われます。
◎「切れ痔」では、排便時に強い痛みがあり、排便後もしばらく強い痛みが続く、少量の血液がトイレットペーパーに付くこともある、というような症状があります。硬くなった便をいきんで出すことによって、肛門の一部が切れたり、裂けたりするためです。便秘がちの人、括約筋の緊張が強い若い人に多く見られます。
 治療には、軟こうと便を軟らかくする軟便剤(内服薬)が用いられますが、慢性化した場合は、手術が行われます。
◎「痔ろう」では、お尻にしこりがある、肛門の周囲のお尻に膿(うみ)が出る、などの症状があります。お尻がべたつき、下着が汚れたりします。男性や下痢症のある人に多く見られます。痔ろうは薬だけでは治りません。痔ろうを治すには、手術が必要になります。
 なお全部に共通することですが、肛門からの出血は、大腸がんやポリープで起こることもあるので、出血があった場合には、必ず医療機関を受診するようにしてください。

 
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  2012年2月 薬疹が起きたとき

 薬疹というのは、薬を飲んだり、注射したり、あるいは皮膚に塗ったりしたとき、皮膚や粘膜など目に見える部分にできる病変のことをいいます。いわば薬による副作用といえますが、この原因は、薬剤アレルギーによるものが大部分です。
 これには、いろいろな形があって、直径2〜3cm以上の紅斑が体の同じ部位に現れるものや、はしかのような細かい発疹を示すもの、扁平(へんぺい)に隆起するじんましん型のものや、水泡ができたり、皮膚全体が赤くなるものなどがあります。しかし発疹の形だけで、薬疹と決め付けることはできません。
 一般に、薬剤使用中および使用後に、皮膚に発疹を生じたときは、まず薬疹のことを疑ってください。薬剤使用中は、発熱、目の充血、粘膜や口唇のただれ、皮膚のかゆみ、違和感、皮膚の発赤など、細かい変化にも注意することが大事です。
 もし、薬疹と思ったら、すぐに処方を受けた医師の診察を受け、薬剤アレルギーかどうか、判断してもらってください。薬疹が起きたのに放っておいて、次もまた同じ薬を服用するということを漫然と繰り返すと、重症化することがあります。
 薬局で薬をもらうとき、一緒に薬の名前と飲み方、副作用などをまとめた情報を患者さんに渡しているところが多いと思いますので、それをきちんと保存しておくか、「お薬手帳」に貼っておくことです。もし他院にかかるときは、その都度、薬の名前を示すことが大切です。
 もし薬疹が起きて、服用している薬が複数あり、原因薬が特定できないときは、皮膚科で調べてもらうのがよいでしょう。

 
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  2012年1月 目の疲れを感じたら

 目の疲れはいろいろな原因で起こります。  まず、徹夜や長時間にわたって細かい仕事をして疲労が重なったときです。ひどいときは、頭痛や目の奥が痛くなったりします。また眼鏡を掛けていても、左右の眼鏡が不適切で、視力と合っていないときに起こります。
 最近特に多いのは、パソコンやワープロの使い過ぎです。あまり休憩を取らずに、画面を見詰めて数時間も続けて作業するような場合、一般に目が疲れる、目が刺激される、ぼやけて見える、首や肩が凝る、痛む、手や腕が痛む、いらいらするなどの訴えが多く見られています。望ましい作業のやり方は、1日の作業時間は4時間を超えないようにし、50分ごとに作業休止時間を10分は取るようにします。
 それから、テレビの見過ぎも関係します。最近では大きい画面のものが増えていますが、画面が大きくなった場合は、テレビとの距離を従来よりも長く取る必要があります。目安は、テレビの縦の長さの3倍、横長のテレビの場合は、4倍以上取ります。
 また、パソコンでもテレビでも、画面が目の位置より高い場所にあると、長時間見ていると、まばたきが減り、目が乾いて痛みが起こります。目よりも若干低い位置に設置し直してください。
 目の疲れを感じた場合は、温めたタオルをまぶたに数分間当てて、目の筋肉の疲れを和らげてください。目に痛みを感じたり、充血している場合は、冷たいタオルで冷やします。また、遠くのものや近くのものを交互に見る運動や、円を描くように目をゆっくり回す運動を行って、目を動かす筋肉の疲れを取ります。

 
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  2011年12月 冬の手荒れ予防

 寒くなると湿度も下がり、空気が乾燥するため、皮膚も乾燥し、皮膚の一番外側にある角層が障害されやすくなります。こうしたところに、炊事や洗濯などの水を使う仕事が加わると、余計に手荒れが起こりやすくなります。
 症状の現れ方は、まず手がかさかさして乾燥します。その後、赤みが出て炎症が起き、湿疹やかゆみを伴うようになります。炎症が強くなると、ひび割れが起き、時には手を使う仕事ができないほどの痛みが出てきます。
 手荒れの予防には、まず皮膚に対する刺激をできるだけ避けることです。食器洗いや洗濯などの水仕事をするときは、洗剤などの刺激物に直接触れないようにします。また冬場に、お湯などで食器洗いをすると、皮膚の表面を覆っている皮脂が流されて、皮膚が乾燥しやすくなります。
 そのため、水仕事の際はゴム手袋を着けて行うようにします。皮膚の弱い人の場合は、ゴム手袋だけではかぶれを起こすこともあるので、木綿の手袋の上にゴム手袋をすることをお勧めします。
 手を使った後は、きちんとケアをすることが大事です。水で濡れた手をそのままにしておくと、手が乾くときに、角層の水分も蒸発してしまうため、皮膚が乾燥してしまいます。水仕事後の濡れた手は、きちんと水分を拭き取るようにしてください。また、その後すぐ、保湿剤を塗っておくようにしましょう。
 主な保湿剤には、油性のワセリンや尿素入りのクリーム、乳液などがあります。よく手荒れを起こす人は、寒くなる前に予防のために水仕事の後や入浴後などに小まめに塗っておくとよいでしょう。

 
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  2011年11月 高齢者のパーキンソン病

 「パーキンソン病」は、手足が震えたり、動作がゆっくりになったりするなど、体の動きに障害が現れる病気です。進行が長期にわたるため高齢者に多く、70歳以上では、100人に1人の割合で患者さんがいるとされています。
 現在のところ、治療が難しい難病の一つに数えられていますが、直接命に関わるものではなく、平均寿命も健康人とほとんど変わらないことが分かっています。


 症状は、四つの特徴的なものがあります。
 一つ目は、安静にしているときに、手足が震えます。しかし何かを持ったり、手足を動かしたりすると症状は治まります。
 二つ目は、筋肉の緊張が高まり、関節を他の人が動かすと、動かした人に抵抗が感じられます。
 三つ目は、動きが少なくなったり、一つひとつの動作がゆっくりになります。
 四つ目は、体が傾いたときに姿勢を立て直すことができず、転びやすくなります。ある程度病気が進行してから起こる症状です。


 パーキンソン病の根本的な原因は分かっていません。ただ、体を動かすときには、脳の中で「ドパミン」という神経伝達物質が働いており、パーキンソン病ではドパミンの不足によって、体の動きに障害が現れることが分かっています。
 そこで治療には、脳に入ってドパミンに変わる薬の「レポドパ」や、ドパミンのように働く薬を使う薬物療法が主になります。
 ただパーキンソン病と似た症状が出る病気もいくつかあります。パーキンソン病が疑われる場合は、神経内科を受診して、しっかりと診断を受けることが必要です。

 
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  2011年10月 帯状疱疹

 「帯状疱疹(ほうしん)」とは、体の片側に赤い発疹が帯状に並んでできることから付いた名前です。多くは、ピリピリ、ズキズキする痛みが体の左右どちらか片側に起こり、5〜6日後に痛みのある場所に赤い発疹が現れ、やがて小さな水泡になっていきます。皮膚症状は2〜3週間ほどで消えますが、その跡に神経痛が残ることがあります。
 帯状疱疹は、過去に感染した「水痘(水ぼうそう)」のウイルスによって起こります。水痘は多くの人が子どものときにかかりますが、症状が治まってもウイルスは死滅せず、知覚神経の奥の「神経節」に潜伏しています。このウイルスが再び活動を始め、皮膚に症状を起こすのが帯状疱疹です。
 なぜウイルスが活動を再開するのかというと、水痘のウイルスに対する免疫力が20年ぐらいすると低下するためといわれています。従って20〜30歳代に発症が多いのです。最近では50歳代以降の中高年の発症が多くなっていますが、上記に加えて加齢による免疫の働きが低下する要素が増えているからだと考えられています。
 帯状疱疹ではないかと疑われたら、できるだけ早く皮膚科を受診して、診断をしてもらい、治療を始めます。治療の基本は、「ウイルスの増殖を抑える」「皮膚の炎症を抑える」「痛みを抑える」ことです。ウイルスの増殖を抑えるためには、抗ウイルス薬が使われます。
 抗ウイルス薬には内服薬と点滴があります。通常は内服薬ですが、重症の場合は入院して点滴で行います。重症化を防ぎ、また神経痛などの後遺症を残さないために、皮膚症状が現れたら、できるだけ早く治療を始めることが大切です。

 
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  2011年9月 白内障の症状と治療法

 目をカメラにたとえると、レンズの役割を果たすのが無色透明の「水晶体」という組織です。「白内障」は、主に加齢が原因でこの水晶体が白く濁ってくる病気です。
 症状は「目がかすんで霧がかかったように見える」「視力が低下して、新聞などの小さな文字が見えにくい」「特に屋外でまぶしく感じる」「遠くを見るための眼鏡や老眼鏡が合わなくなる」などです。目がかすんだり、小さな文字が読みにくくなるため、老眼と間違われやすいのですが、白内障の場合には、眼鏡を掛けても症状は改善されません。おかしいと感じた場合は、眼科を受診して検査を受けることが大切です。
 治療としては、水晶体の濁りを取ることはできないため、水晶体を取り除いて「眼内レンズ」を入れる手術をします。ただ白内障はゆっくり進行するため、症状が日常生活に支障がなければ経過を観察し、支障を来すようになったら手術を検討します。
 眼内レンズには「単焦点レンズ」と「多焦点レンズ」があります。単焦点レンズは、ピントが1カ所だけにしか合わないレンズです。生活スタイルに応じて、近距離、中距離、遠距離のうち、どれか一つに決めます。例えば、読書をすることが多ければ、近くに焦点が合うレンズを、車を運転することが多い場合は遠くに合うものを、パソコンの画面を見ることが多ければ、中距離に焦点を合わせやすいものを選びます。
 手術時間は10〜30分程度で済みます。麻酔は点眼による局所麻酔で、痛みはありません。患者さんの負担は少なく、年齢に関係なく受けることができます。患者さんによっては日帰り手術も可能です。

 
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  2011年8月 突発性難聴

 突発性難聴とは、主に片方の耳が突然聞こえなくなる病気です。
 時には目まいを伴うこともあります。目まいは「ふらつき」程度のこともあれば、自分自身や自分の周囲が回っているように感じる激しい回転性目まいの場合もあります。その状態が数十分から数日間続きます。また突発性難聴の患者さんの約6割は、耳鳴りを伴います。
 突発性難聴の原因は内耳にあります。内耳には音を感じ取る「蝸牛(かぎゅう)」という器官がありますが、蝸牛からの情報を脳に伝える「蝸牛神経」に炎症が起こって、突発性難聴が起こると考えられています。ウイルス感染が炎症の原因と推測されていますが、今のところ、はっきりしたことは分かっていません。風邪や疲労などがきっかけで、発病しやすくなるともいわれています。
 急に耳が聞こえなくなって、突発性難聴が疑われた場合、すぐ耳鼻咽喉科などを受診する必要があります。聴力検査や他の検査を行って診断が確定すれば、すぐ治療を開始します。
 治療の中心となるのは薬物療法です。一般には入院して安静を保ちながら、内耳の神経の働きを改善するためにステロイドホルモン薬が使われます。また血流の改善と神経の回復を促すために、プロスタグランジン製剤を併用することも多くなっています。
 治療が遅れると、聴力の回復が難しくなりますので、発症後1週間以内に治療を開始するのが望ましいとされています。難聴が発症したら、すぐに受診することが大切です。

 
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  2011年7月 五十肩の原因と治療

 「五十肩」は、特にきっかけがないのに肩が徐々に痛みだし、肩が動かしにくくなる病気です。40代、50代での発症が最も多いので、この名が付いています。
 肩関節は、全身の関節の中で最も大きく動く関節です。そのため、肩関節の周囲の組織には大きな負担がかかります。長年の負担が原因で、40〜50歳代になって肩関節の周囲の組織に炎症が起こるのが、五十肩です。五十肩は、医学的には「肩関節周囲炎」と呼んでいます。
 五十肩は「急性期」「慢性期」「回復期」の3段階の経過をたどります。
 五十肩のなり始めの痛みの強い時期を急性期といいます。動かした瞬間に最も痛み、寝ているときなど安静時にも痛みます。ただし、腕や肩を動かすことはできます。期間は1〜2カ月間です。
(1)急性期には、肩を無理に動かしたりせずに、安静を心掛けることが第一です。特別な治療をしなくても、多くはやがて治ります。しかし、痛みが特に強い場合や、電車などでつり革をつかめなかったり、衣服の着脱が困難になるなど、日常生活に支障を来している場合は、整形外科を受診しましょう。
(2)慢性期に入ると、痛みは減るものの、肩関節を覆っている関節包(ほう)が縮んで硬くなり、関節が動かしにくくなります。そこで少しずつ肩を動かしていき、無理のない範囲で関節の動く範囲を広げていきます。およそ5〜6カ月間です。
(3)回復期に入ると、痛みはほとんどなくなります。しかしながら、肩関節の硬い状態は続きますので、慢性期以上に積極的に肩を動かすことを続けましょう。

 
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  2011年6月 ハチに刺されたら

 ハチに刺されると、刺された部位に、赤み、腫れ、痛みなどの症状が起こりますが、一部の人には全身症状が起こることがあります。全身症状には、「全身のじんましん」「顔面の腫れ」「吐き気」「嘔吐(おうと)」「動悸(どうき)」などがありますが、重症になると「呼吸困難」に陥り、さらに「顔面蒼白(そうはく)」「意識障害」などのショック症状が起こります。このような症状が出たらすぐ受診することが必要です。
 なぜ全身症状が起きるかというと、ハチの毒に対する抗体ができ、これがハチの毒と反応してアレルギー反応を起こすのです。何度も刺されると抗体がたくさん作られ、ショックを起こしやすくなります。ハチの中では、スズメバチ、アシナガバチ、ミツバチ類がアレルギーを起こしやすいといわれています。
 ハチに刺されたときは、まず刺されたところを見て、皮膚に針が残っている場合は、針を抜きます。セロハンテープがあれば、患部に貼ってはがすと、針が抜けます。ハチの毒は水に溶けやすいので、刺されたところをつまみ絞り出すようにして水で洗い流します。
 ハチに刺されないためには、農作業のときや山などに行くときは、厚手で白い帽子をかぶり、白い長袖の服を着て、肌の露出をできるだけ少なくします。特にスズメバチは、黒いものを攻撃する性質があるので、黒い服や髪が狙われます。
 香水など匂いのするものはハチを引き付けますので、付けないようにします。ジュースなど甘いものがハチを引き付けることがあります。巣の近くのハチの領域に侵入すると、群れに襲われて、たくさんのハチに刺されることがあります。ハチの巣やハチの飛んでいるところには近づかないことが大切です。

 
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  2011年5月 増える小児肥満

 最近、子どもの肥満が問題になっています。ある調査によれば、11歳、12歳の子どもの10%以上、つまり10人に1人が肥満であるということが分かっています。長い目で見ると、肥満の子どもは、大人になっても肥満になりやすく、糖尿病や高血圧、高脂血症などの「生活習慣病」の予備軍となりかねません。
 それに、肥満で体重が増えると、膝や腰に大きな負担がかかるようになり、骨折などのけがも起こりやすくなります。また、肥満になると自然と運動量が減ってしまいます。外で遊ぶことが少なくなり、テレビを見たりゲームをする時間が長くなったり、夜更かしが多くなるなど、生活リズムの乱れにつながります。
 子どもの肥満は親の責任です。親自身が正しい知識を持って、食生活を改善していくことが大切です。肥満の原因には、もちろん運動不足もありますが、最大の原因は食生活にあります。運動で消費エネルギーを増やすことは大変なので、食事のコントロールが基本です。
 子どもに人気のある揚げ物やスナック菓子は、脂質を多く含んでいます。これらをたびたび取る食生活をしていると、摂取エネルギー量が過剰になり、肥満につながります。
 肥満している子どもの親は、肥満している場合がよくあります。油っこいものや甘いものをよく食べる、間食や外食が多いなど、その家庭の食生活がエネルギー過剰になっていて、子どもにその影響が出てくるのです。
 親が自分の食事のエネルギー量をコントロールできなければ、子どもの食事だけきちんと管理しようとしても、無理です。まず親が肥満と栄養摂取の関係を正しく理解し、親自身が食生活を見直すことを始めてください。

 
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  2011年4月 「うつ病」を早く見つける

 うつ病という病気は、サラリーマンには比較的多い病気です。過重労働や人間関係のストレスから発症することが多いのです。真面目な人や1人で頑張り過ぎる人に多く見られます。
 代表的な症状は、「気分がいつも沈んでいる」「何をやっても楽しくない、何事にも興味が持てない」の二つです。しかし時には、このような精神症状よりも、全身がだるい、疲れやすい、眠れない、頭が重いなどの身体症状が先に出てくることも多いのです。
 睡眠障害で多いのは、寝つきは比較的良いのに睡眠時間が短縮し、夜中または早朝に目が覚めてしまうという早朝覚醒です。その他多い症状は消化器症状で、食欲不振、便通異常、体重減少などが多く見られます。
 そのうち、職場でも家庭でも発言しなくなる、つき合いが悪くなる、熱心だったゴルフにも行きたがらないといった、無気力・意欲の低下が出てきます。中高年の人で、これまではつき合い程度だったのに、徐々に酒量が増していく場合は、背後にうつ病が隠れている場合があります。
 このような症状が2週間以上続けば、うつ病が疑われますが、うつ病を悪化させないためにも、自分自身や周囲の人が早めに症状に気づき、受診することが大切です。本当にうつ病かどうかは、専門医の診察を受けてきちんと診断してもらう必要があります。
 うつ病と分かれば、第一は心身の休息、第二には薬による治療が必要です。うつ病の治療には、休養が欠かせません。ゆっくりと休み、ストレスのかからない環境で過ごします。うつ病はきちんと治療すれば必ず治る病気ですので、早めに受診することが必要です。

 
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