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子育てQ&A -社団法人母子保健推進会議会長●巷野悟郎-


2011年度 / 2010年度
2012年3月 おやつ

Question画像私が子どものころは、3度の食事の他に、午後3時の「おやつ」が楽しみでした。近ごろのお母さんはおやつというより、いつでも子どもにお菓子を与えていますが、これでいいのですか。寝る前も食べています。

Answer画像今の祖父母が育っていたころは、3度の食事は満足ではありませんでした。子どもの好きなお菓子も今ほど多くはなかったので、いつでもというわけにはいきませんでした。それでも子どもはよく動き回って遊ぶから、3度の食事だけではおなかがすいてしまいます。そこで朝食と昼食の間に午前10時のおやつ、昼食と夕食の間に午後3時のおやつということで、子どもに合ったお菓子や果物を用意することがありました。
 今でも職人さんは体を使うので、同じタイミングで休憩し、ちょっとしたものを食べることがあります。子どもも同じで、おやつを食べて、また元気に遊びを続けました。近所の子どもと遊んでいるときは、よく一緒に食べました。
 その後、世の中に食べ物が多くなったので、現在はわざわざ3時に食物を用意しておかなくても、空腹のとき子どもは好きなものを口にすることができるようになりました。幼稚園児くらいになると、のべつ食べたり飲んだりです。
 これはおやつというより何回もの間食で、これが反対に3度の食に影響を及ぼし、寝る前の間食は、歯にも睡眠にも影響します。
 成長期の子どもの一日の生活は、3度の食事と早寝早起きが基本ですから、これを乱すような間食はよくありません。やはり昔ながらのおやつで、ゆっくりお話でもしましょう。

 
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2012年2月 危なくて目が離せない

Question画像1歳半の長男ですが、歩くようになってから部屋の中のものを投げ、壊します。言い聞かせても分かりません。危なくて目を離せないので困っています。どうしたらいいでしょうか。

Answer画像生まれたての赤ちゃんは何もできません。それでもいつかは2本足で歩けるようになる力を持っています。ひと言でいえば運動機能の発達です。知能発達の力も持っていて、それらは普段の生活の中で、順序を経て発達していきます。
 一人歩きするようになるまでを考えてみましょう。生まれたての赤ちゃんは、おなかがすいても自分で飲めないのでただ泣くだけです。するとお母さんが抱いてくれて乳を飲ませます。そのとき赤ちゃんは頭を上げるので、回数を重ねるごとに首が強くなる。さらに遊んでいるうちに腰が据わり、お座りしているうちに足がしっかりし、次には立つようになって、やがて二足歩行です。
 すべてが順序を経て発達しますが、その過程は必ずしも順調ではありません。1歩進んでは転び、2歩進んでは転びです。失敗を繰り返しながら歩けるようになるわけですが、お母さんはこれを失敗とは受け止めてはいけません。プラス思考で、1歩進んだ、2歩進んだと受け止めましょう。
 歩けるようになると世界が広がります。両手が使えるようになるので新しい行動に挑戦し始めたということです。もちろん最初は何も知りませんから、親は危なくないように部屋を片付けて、赤ちゃんから目を離さないで見守ってあげましょう。見守ってあげているうちに、次第に危ないことが分かるようになっていくのです。それまでの辛抱です。

 
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2012年1月 紙おむつ

Question画像9カ月の孫は、ずっと紙おむつです。昔の布おむつに比べて、洗濯がいらないのはありがたいのですが、肌がぬれないので泣くこともなく着けたまま、時々取り換えるだけです。これからどうやっておむつは取れていくのでしょうか。

Answer画像昔は布おむつにおむつカバーでしたから、いつも注意していて、したと思ったらすぐに取り換えないと汚れるし、カバーで蒸れるから大変でした。
 紙おむつが出回り始めたのは昭和50年代、今から30年ほど前のことです。おむつの洗濯から解放され、子育てはとても楽になりました。赤ちゃんがおしっこをしても、その水分がおむつに仕組まれているポリマーという高分子吸収体に吸収されてしまうため、肌の当たったところでも、さらっとしています。「お母さんは安心して眠れます」というコマーシャルがあったほどです。今のお母さんも紙おむつで育ちました。
 しかし、便利になったからといって、赤ちゃんのおしっこやうんちに関心を持たないのは良くありません。やがて便意や尿意を教えてくれるようになるにしても、9カ月ですから、注意をしていれば便意や尿意でどこか様子が違うことがあります。不安そうな顔や体を震わせたりします。そのときおむつを外して、便器に座らせてみましょう。何度か失敗すると思いますが、やっているうちにいつか成功することがあります。そんなときはうんと褒めてあげましょう。こうしたことの繰り返しで言葉も出てくるので、自然に「チーチー」と言って教えるようになります。
 昔は布おむつから早く解放されたかったので、「排せつのしつけ」といって手をかけたものですが、今は「おむつ外れ」という考え方になりました。

 
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2011年12月 夜泣き

Question画像10カ月の長男は、近ごろ夜寝てから泣くようになりました。眠りに就いて2時間ほどたってからと朝方の2回です。乳を飲ませると静かに眠ってくれることが多いのですが、どうしてですか。直りますか。

Answer画像赤ちゃんは、生まれてしばらくは昼も夜もなく、眠ったり起きたりを繰り返しています。それでも生後6カ月になれば、次第に眠りは夜が中心になり、日中は起きていることが多くなります。
 しかし夜は眠るといっても、眠りの練習中ですから朝までぐっすりというわけではありません。大人は眠ると間もなく深い眠りとなり、次に浅くなって、また深い眠り…。これを繰り返して朝になります。深い眠りのときは、少しくらいのことでは目を覚ましませんが、浅くなったときは夢を見たり、寝言を言ったりします。それでも目覚めることなく再び深い眠りに入っていくことを繰り返して朝になります。
 ところが、赤ちゃんはまだ眠りの練習中なので、夜は長く眠るようになるけれど、浅い
眠りのときに目を覚まして泣いてしまうのです。これが「夜泣き」です。
 このようなとき、事を荒立てないで、普段のように乳首を口にふくませると、赤ちゃんの気持ちも静まって眠ってしまいます。乳首作戦を繰り返しているうちに眠りも上手になって、朝までぐっすりです。
 赤ちゃんが泣いたとき、照明をつけたりして「よしよし」などと機嫌を取ろうとすると、かえって目を覚まして大変です。慣れた母乳で、赤ちゃんを眠らせてしまうのがこつです。そのうち眠りが上手になって、卒業していくことでしょう。
 昔は架空の「疳(かん)の虫」のせいにして、これを封じてしまえば直るということで、神社仏閣で拝んでもらったこともありました。

 
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2011年11月 日光(太陽光線)

Question画像原発事故の関係で、赤ちゃんを外に出さないようにしている方もいるようですが、太陽光線に当たらなくても大丈夫ですか。太陽光線に含まれる紫外線は、皮膚がんの原因になるというので、これも心配ですが。

Answer画像赤ちゃんは体がぐんぐん大きくなっていきます。生まれたとき3kgの赤ちゃんは、3〜4カ月たつと2倍の6kg、1年で3倍の9kgです。1日では20〜30gの増加です。その間に骨も成長するのですから、その材料になるカルシウムやタンパク質と、これらを有効に働かせるためのビタミンDが必要です。しかし母乳には成長に必要とされるビタミンDが含まれていません。そこで、太陽光線に当たることで体の中でビタミンDが作られることから、赤ちゃんには日光浴が勧められていました。「生後1〜2カ月たったら一日○分間当てましょう」と育児書に書いてありました。胎児も発育が盛んなので、妊婦にも日光浴が勧められていたのです。
 しかしその後、太陽光線に含まれる紫外線が皮膚がんを発生させるということから、1998年に母子手帳から「日光浴しましょう」という文字が消えたのです。ところが近年また「クル病」が注目されてきました。離乳食を遅らせ、いつまでも母乳だけで育てるのが問題で、それもビタミンD不足が原因といわれます。
 このようなことから、やはり発育旺盛な赤ちゃんにとっては、数分間でも太陽光線に当たることが必要と見直されてきました。昔のような積極的日光浴でなく、日常生活の中であまり神経質にならずに、ごく自然にしていればいいのです。

 
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2011年10月 離乳食とアレルギー

Question画像子どもが5カ月になったので、離乳食を始めようと思っているのですが、友達からアレルギーが心配だから、遅らせた方がよいと言われました。いつごろからなら離乳食にしていいのでしょうか。それまでは母乳だけでよいのでしょうか。

Answer画像多くの育児書には、離乳食は5〜6カ月ごろからとあります。これは厚生労働省が指導している一つの基準です。というのは、人は哺乳動物ですから、初めはお母さんの母乳で育てますが、それだけでは栄養が足りなくなります。いつかは大人の食事を取る必要があります。かといって一気に切り替えるわけにはいかないからです。
 赤ちゃんの発達に合わせて離乳食を順序立てて、少量から進めていき、同時に母乳を少なくしていきます。このように離乳を進めていくのですが、離乳食は、赤ちゃんにとっては全てがそれこそ生まれて初めての食物です。そこで時にはこれが赤ちゃんに合わないことがあるのです。多くがアレルギー反応となって表れます。大人でも卵を食べて発疹が出たり、下痢したりするのと同じです。
 初めての離乳食で、時にこのようなことを起こすことがあるので、医者の指導で遅らせることはあります。お子さんはいかがでしょうか。普通なら5〜6カ月になったら始めるので、離乳開始を遅らせるのは何か理由があってのことです。このころには赤ちゃんの体も離乳すべく発達していくのですから、特別の事情がなければ、まず始めてみるのが普通です。それでも心配なら、小児科でご相談なさってからにするのがよいでしょう。

 
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2011年9月 打撲

Question画像5歳の長男は元気いっぱい。それだけによく転んだり、どこかにぶつかったりと、そのたびに大騒ぎです。それでも大したことはなく、擦りむいたり、少し腫れたりといった程度なのですが、特に注意すべきことはありますか。

Answer画像 4〜5歳といえば、男の子も女の子も元気いっぱい。手足の動きは自由活発で、新しいことにも挑戦的です。きっと打撲は日常茶飯事でしょう。
 大きなけがや打撲で症状が激しければ、すぐにも医師による診察が必要ですが、腫れや痛みが部分的なら、その場での応急処置ということでしょう。
 血がにじんでいたら、まずは感染が心配なので、その部分を清潔にします。水道を出しっ放しにして流水でよく洗いましょう。手にタオルを巻いて、こするようにして付着した汚れを十分に洗い流します。その後は傷をしっかり覆っておきます。
 傷がなくて赤く腫れているなら、その部分が外力で損傷を受けたために血液が集まっている状態です。痛みとともに、触れると熱を持っているでしょう。赤く腫れて熱を持ったような状態を炎症といって、免疫反応によって起きる症状です。腫れがひどいと、痛い上に症状も進むので、水で濡らしたタオルなどで冷やしましょう。炎症を落ち着かせることによって治りも早まります。くれぐれも温めないように注意してください。

 
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2011年8月 夏季熱

Question画像この夏5歳の長男は、夕方になるとよく熱を出します。37度5分から37度8分くらいです。元気がありません。ところが、医者に行こうと思っているうちに遊びだして、熱も下がってきます。寝るころには元気になるので、そのまま寝かせてしまいます。暑さのせいでしょうか。

Answer画像ご質問の内容からは、発熱の他の症状が分かりませんので、主に熱だけということで考えると、いわゆる「夏季熱」と考えられます。
 5歳の男のお子さんといえばいたずら盛りで、暑い中を元気に遊び回っていることでしょう。動きと暑さでお子さんはきっと汗びっしょりと想像されます。この暑さの中でも、人は体温をいつも36〜37度に保っていなければならない恒温動物です。そのため暑いときは汗を蒸発させて、体温を放散させているのですが、それにも限界があるので、ややもすると体温が上がってしまいます。
 大人であれば暑いときは一休みするのですが、子どもは遊びに夢中です。暑さも忘れて遊び回っているうちに、やがては疲れてしまい、気が付くと体が熱い、測ったら熱があるということです。それでも涼しい場所で静かにしていれば、体温は下がってくるのが普通です。
 予防方法は、まず暑い中での遊びは避けることが第一です。そして汗のもとになる水分を切らさないように、時々水を飲むことです。だからといって水だけたくさん飲んでいると、血液が薄くなるので疲れてしまいます。汗の材料になるミネラルを含んだ飲料、子ども用のイオン飲料も必要です。
 よくいわれる「暑さあたり」や「夏負け」「夏バテ」ですが、子どもは水を飲むことを忘れて遊びに夢中になっているので、車でいえばエンジンのオーバーヒートの状態になるのです。

 
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2011年7月 微熱

Question画像小学1年生の長男です。学校から帰ったとき、額が熱いので体温計で測ってみたら37度3分ありました。3日くらい変化がありません。本人は元気ですが、診察を受けた方がよいでしょうか。

Answer画像 体温にはかなりの個人差があります。生まれて4カ月から中学3年生まで1日4回(朝・昼・夕・寝る前)測定した平均値では、小学1年生の午後4時〜6時は36度2分〜36度9分という数字があります。  風邪をひいて熱を出す場合は、37度後半から38度以上が多いでしょう。37度〜37度4分ぐらいまでを、微熱と呼んでいます。
 このようなとき、まず考えることは、体温には個人差があり、一日のうちでも変動があるということです。
 朝起きたときが一番低くて、午後から夕方にかけて高くなり、寝るころには低くなります。お子さんが学校から帰ったときは、体をよく動かした後で、一般に高いときなのです。帰宅したらゆっくり休んでから計測しましょう。
 それと測定の仕方です。一般に計測時間の短い(1〜2分)予測式の体温計を使用されていると思います。そこで念のために、予測値が出ても、もう少し長く挟んでおいて、目盛りが一定になったときの実測値を読んでみましょう。8〜10分かかりますが、体の深部温度に近く正確です。
 以上のような測定方法で数回測定しても微熱のときは、念のためそのデータを持って受診してください。

 
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2011年6月 言葉の発達

Question画像1歳2カ月の長男です。近ごろつかまり立ちをするようになり、喜んでいます。しかし、まだ言葉が出ません。ブーブーと言うだけです。育児書などには2〜3語は喋るようになる時期と書いてあるのですが、このままでよいのでしょうか。

Answer画像つかまり立ちをして、得意そうに口をとがらせて、ブーブーと言っている様子が目に浮かびます。生まれたときは何もできなかった赤ちゃんが、今は表情豊かに立ち上がっているのですから、素晴らしい発達です。間もなく手を離して立っち、やがて一人歩きでしょう。面白くなりますね。
 パパ・ママも赤ちゃんに何かと話し掛けていることでしょう。お子さんも機嫌の良いときは声を出して、時に口唇を閉じたり開いたりして、訳の分からない声を出していると思います。それでもよく注意していると、機嫌の良いときや何か不満そうなときなど、違った声です。
 はっきりした言葉ではありませんが、赤ちゃんは自分の気持ちを声で表現しています。口の動かし方が発達し、同時に大人のまねをしながら、次第に言葉になっていくのです。一番簡単なのが、口を開いたり閉じたりして出るマンマです。食べ物との関係で声を出しているうちに、いつの間にかこれが言葉になって、何か欲しいときに使います。
 言葉は教えるというより、赤ちゃんに優しく話し掛ける、何か言ったときに答えてあげているうちに、言葉の数が増えていきます。  言葉の発達にはかなりの個人差があるので、気にしないで赤ちゃんとの会話を楽しみましょう。

 
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2011年5月 「はいはい」をしないので心配

Question画像9カ月の長男は、よく遊ぶようになりましたが、心配なのは「はいはい」をしないことです。お座りしていたかと思うと、そこからつかまり立ちをして喜んでいます。「はいはい」するようになるのでしょうか。

Answer画像赤ちゃんは、生まれたばかりのころは何一つできなかったのに、1年たつと2本足で歩くようになるのですから、大変な発達です。そして、誰が教えるわけでもないのに、そこにはちゃんとした順序があるのです。
 生まれたばかりのころは体を動かすこともままならない赤ちゃんですが、抱っこして乳を飲ませたりしているうちに、首がしっかりしてきます。母子健康手帳の図には「首の据わり」は3〜4カ月ごろとなっています。首が据わると抱っこしやすくなり、うつ伏せにしても、頭を上げて手で突っ張って遊ぶようになります。
 こうして体を動かしているうちに、お座りさせると腰で上半身を支えられるようになります。さらに、お座りしていると今度は下半身に力がつき、つかまり立ちができるようになります。立ち上がれば周囲がよく見えるので、その楽しさにすぐ自立して歩くことを覚えます。
 このように赤ちゃんの体は、首・腰・足と上から発達していきます。多くはその間に、寝返りや「はいはい」という動きが入りますが、これは遊んでいるうちにたまたまできてしまうもの。時に省略することもあるのです。「立っち」を覚えてしまうと、「はいはい」よりも面白いですからね。それでもやがては寝返りや「はいはい」をするものなので心配ありません。

 
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2011年4月 春の衣服

Question画像この4月には誕生日を迎える長男です。春になったといっても、まだ寒い日があるので上着を着せているのですが、衣服をどのように調節していったらよいでしょうか。着るのを嫌がるのですが、暑いのでしょうか。

Answer画像日本は四季の変化が大きいので、子育てでは、衣服に気を使いますね。その両極端にあるのが「暑い夏から寒い冬」と、その反対の「寒い冬から暑い夏」です。特に冬は寒さから身を守るため、たくさん着せているので、春に向かってどうしたらよいか、という質問が目立ちます。
 生まれたばかりの赤ちゃんは、弱い者としてたくさん着せられていることが多いものです。春の足音とともに大人は1枚ずつ脱いで薄着になりますが、赤ちゃんは風邪をひかせてはと、なかなか大人のように脱がさせてもらえません。赤ちゃんは何も言わないので、着せておく方が安心となってしまいがちです。
 この時期よく見かけるのが、大人は薄着で時にはノースリーブなのに、赤ちゃんはモコモコ着せられて赤い顔。靴下を脱がせてみると足が汗ばんでいます。厚着で体温を発散できていないのです。
 春めいているのに、冬の服と靴下では体温が逃げないから、赤ちゃんは動きが少なく、食欲もありません。毎年この時期になると、このような母と子のアンバランスな光景をよく見ることがあります。
 生まれて2カ月間くらいまでの赤ちゃんは、まだおなかの中の延長といってよく、衣服を着せて暖かくしている方がいいのですが、それを過ぎたら大人と同じくらい、半年を過ぎるころからは、大人より1枚少なめにしましょう。1歳にもなれば動きも激しいので、少なくとも家の中では靴下もいりません。着せるか脱がせるか迷ったときは、「着せない方が正解」という要領で春を過ごしましょう。

 
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